本日は2020年の立春です。春を告げるフキ(フキノトウ)が登場です。
食べられるのかどうか?
即効性の毒はないですが、苦さには定評があるフキの子供のフキノトウです。当然のように食べられますが、アクが強すぎるので、オヒタシというほぼ下処理だけでは苦みがかなり残ります。
味はどう?
春の訪れを苦さで堪能できます。素材だけでは飲み込んだ後も苦味がしばらく続きます。
ツワブキの葉っぱに匹敵するぐらいの苦みですね。
食べられる量はどれぐらい?
苦みに強い人であれば、おひたしだけでも小皿程度(粒の個数で5個以上)は大丈夫でしょうが、苦みに弱い筆者の場合、豆皿(3粒程度)の完食も厳しかったです。
茹で時間、食感、味付は必要か?
3分で茹でましたが、柔らかすぎでした。80種あまり試食した雑草のなかでも、すぐに苦味が響いてくるような強烈な味わいです。茹で汁は緑色に変色し、やや茶色系の灰汁も相当でますし、香りは雑草とは別種の緑色の匂いが強いです(主成分はフキノリドというもの)。2分の茹で時間ならもっと苦かった可能性がありますが、即効性の毒はありません。素材だけだと苦味が強いので醤油必須になります。
この雑草は?
苦み成分はアルカロイドという神経毒とケンフェールという活性酸素を抑制する成分が原因です。
フキノトウは味見程度にしておいて、本格的に食す場合は茎を入念に下ごしらえと灰汁抜きをして、醤油、かつお節、みりんなどで十分に煮てから食べる王道の方がいいでしょうね。少しばかりの茹で時間ではアクが抜けきれません。
わざわざ農水省から灰汁抜きの方法まで出ています。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
フキノトウ:2
【まとめ】
・茹で時間は3分
・味は苦いが食べられなくはない
・量として苦みに強い人なら小皿まで可能(5粒)
・塩以外の味付けがないと厳しい
・食感は茹で過ぎなければよい(でしょう)
「私を正しく認めてください」
訴えかけるようなこんな花言葉は珍しいです。やや日陰に生息し、茎はきちんとあく抜きすればおいしい和食の代表なのにもっと目立ちたいのでしょうか?