ヤブカンゾウです。
食べられるのかどうか?
ユリ科は食べ物となる種があまりなく観賞用がほとんどですが、中国では蕾(つぼみ)を「金針菜」とも呼ばれ高級食材となっています。いつものように河川敷をぶらついて採ってきたぐらいなので、もの珍しさはまったくありませんが、食べてもいい野草です。花が咲いたあとの葉っぱはどう見てもヤブランと同じ程度の硬さがあったので、新葉と蕾(つぼみ)を摘んでの感想です。
味はどう?
葉の味と香りはありませんし、野草特有の苦み、渋み、青臭さとは無縁の野草です。強いて言えばツユクサが近いでしょう。蕾(つぼみ)は評判通りの旨さで、アスパラと同じと思っていいです。
食べられる量はどれぐらい?
葉っぱは無味無臭なので、逆に言えばクセがないので量を食べようと思えば可能です。蕾は豆皿完食するのは余裕です。普通にご飯のおかずにも酒の肴、子供のおやつでも何にでもなります。
茹で時間、食感、味付は必要か?
茹で時間は2分でやや固さが残ったものの、包丁で切れば歯で十分に噛み切れます。
葉の食感はセルロース質が多く感じたけれども、適度に水分を吸っているのでパサパサ感はないです。葉っぱだけだと素材の味はゼロですが、蕾はこりこりのアスパラそのもので、塩茹ででもそれなりに美味ですが、醤油味にすれば旨さは格段にあがります。茹でた時の灰汁は無く、湯気も無臭で煮汁も透明なままでした。
この雑草は?
別名をワスレグサといい、ネットをみても数々のレシピが出てます。蕾(つぼみ)の旨さは格段に高く、久々に味指数が6をはるかに超える数値がでました。
この野草は、蕾、根っこ、若葉に薬効があり、解熱には乾燥させた蕾を煎じて飲むとよく、解熱には乾燥させた根っこ、若葉を煎じて飲むことで利尿と解熱に良いと言われます。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
ヤブカンゾウ:8.5(蕾) 6.0(葉)
【まとめ】
・茹で時間は2分
・味、香りはなし
・量として豆皿程度までは可能
・塩以外の味付けをするとおいしい
・食感はよい
「愛の忘却」
単純に考えれば愛がない状態は憎しみでしょうが、ワスレグサという別目から派生したにせよ、毒草でもないのでまったく意味がわかりません。