キバナコスモスです。
食べられるのかどうか?
初夏から秋の鑑賞目的で栽培されますが、安心のキク科(1年草)ですので食べられます。
味はどう?
微妙な苦味が出てきます。セイタカアワダチソウと同じ程度の苦味でした。
食べられる量はどれぐらい?
ひと口がいいところでしょう。ご飯のおかずには到底なりえません。
茹で時間、食感、味付は必要か?
茹で時間は2分、ほぼ春菊と同じ程度でいいです。摘んだ状態ではキク科とは言え、それほどの芳香はなくやや香ってくる程度です。茹でると煮汁が緑色に変色していきますが、キク科は色落ちが激しいので気にしません。
茹であがった色は緑色のおひたしカラーでうまそうですが、苦味とパサパサの食感が強く、味付なしではまったく箸がすすみません。醤油味でかろうじてパサパサ感は消えるので、多少の苦みさえ気にしなければひと口程度はいけるでしょう。
この雑草は?
朱色がかかった黄色で、昔からこの花の色合いが好きでしたね。神社の鳥居をはじめとして朱色は赤のようなどぎつさもなく、奥行きのある味わいのある色として興味を惹かれます。この野草は、鑑賞目的に栽培されることがほとんどで、食用で育てられることもなく、薬効も確認されていません。
ちなみに育て方は極めて簡単で、河原や道端の歩道の縁石の隙間などの砂交じりのやせた土でも容易に育ちます。大体、種まきをしてから10日ほどして芽をだし、夏なら20日程度で開花します。確実に開花させるなら、種まきの後黒土で軽く覆っておけばよいです。それと、開花後種ができますが、毎年同じ種をつかっていると確実に花の量は減っていきます。同系種族だと遺伝的に弱くなってしまうのでしょう。
発芽画像
開花したての画像
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
キバナコスモス:2
【まとめ】
・茹で時間は2分
・味は苦く、パサパサ
・量としてひと口
・塩以外の味付けをすれば食べられる
・食感はまあまあ
「野性的な美しさ」
野生的というよりも安心する色という印象があるので、調和のとれた美しさを持つ野草です。