ユキノシタです。
食べられるのかどうか?
ネット情報や図鑑でも毒草という分類はされておらず、おひたし、天ぷら、和え物にも多用されていることから食べられるものでしょう。ただし、多年草ながらユキノシタの旬は春先なので、冬間近の葉っぱが固くしまった状態の今回の試食では、味も香りもまったくありませんでした。ですから、冬前には食べられる状態ではないと言っておきます。春先にまたチャレンジして追記します。
味はどう?
味はありません。苦味、渋み、雑味、水分共に何もありません。なんていうか色は緑を保っているものの渋みの無いデガラシを食べているような状態になります。
食べられる量はどれぐらい?
旬の時期なら、豆皿位以上は食べられるようですが、今回に限ってはひと口以下です。あまりにもそっけないというより無味、無臭なので食べていいものという実感がわきません。
茹で時間、食感、味付は必要か?
冬前のやや硬くなった状態ながらも、茹で過ぎるとあっと言う間に葉っぱが崩壊してしまうので2分で柔らかさに関してはドンピシャでした。食感は、パサパサ感が強く、味、香り、水分が全くないので、1時間置いたお茶のデガラシのような状態でしたが、そこそこ食感だけはまともでした。こんな状態でも醤油をつければ、幾分かの水分が補給されて食べられるようになるものですが、この時期のユキノシタは醤油をつけようが、かつお節まみれにしようが、まったくもって不味さには変わりありませんでした。
この雑草は?
ユキノシタ科の多年草なので、冬でも常緑です。今回もそうですが、雑木林のやや日陰の部分に生息します。
この雑草は、裏に起毛があって、ごみが付着しており、丹念に水洗いをしないとドロやごみが付着したままになります。同じユキノシタ科のアジサイが有毒で「嘔吐」「めまい」がすぐに現れますが、本家のユキノシタには毒はありません。
生薬としては、虎耳草が有名で、乾燥したものを1日に5gを煎じて飲むことで「利尿」「消炎」[健胃]に効果があります。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
ユキノシタ:1
【まとめ】
・茹で時間は2分
・味は無味、香りもなし
・量としてひと口以下
・塩以外の味付けをしても不味い
・食感はパサパサで水気ゼロ
「深い愛情」
命名のされ方が、ユキノシタという真冬の雪の下でも枯れずに緑を維持する多年草なのだからでしょう。