アリタソウです。
【ご注意】
図鑑では毒草に分類されています。家畜にとって有毒という意味が多いですが、人への影響も無視できないため、試食する場合は雑草や有毒植物に詳しい方の意見を参考にしてください。
茹で時間は?
河原で香りの強い雑草をみつけ、図鑑で調べたらアリタソウでした。有毒としている図鑑も多いですが、家畜に影響があるゆえの毒という意味が多かったので試食してみました。
葉茎ともに柔らかいので2分茹でただけで十分です。お湯に入れたとたんに泡状の灰汁が出始めたので、毒草に分類されているだけのことはありました。茹でてもこんな状態なので、生の場合は試食する気になりません。湯気もメントール系のハーブの匂いが強く放たれており、香りだけは満足しましたね。
味はどう?
噛む前は無味ながらも、噛み始めると強い苦味がでてきます。けっして美味しい素材ではありません。葉物野菜やハーブとして食べられてもいるようですが、この苦味は付け合わせのパセリをはるかにしのぐ以上苦さでした。
食べられる量はどれぐらい?
強い苦味と家畜に影響が出る有毒植物ということを考えると味見のひと口までにしておいたほうがいいでしょう。
味付は必要?
醤油をつけても苦味がはるかに強いので、味わうことができません。つけてもつけなくても同じです。
食べた感触は?
葉茎ともに柔らかいので食感だけはよかったです。
毒草なのに食べてもいいの?
佐賀県有田町で栽培されていたことから、この名づけ方がされています。
ヘノポジ油という回虫駆除作用を持つ成分をもっており、牧場では牛が誤食してしまうために忌み嫌われている雑草です。ただ、人向けにはハーブや葉物野菜としての利用もあることから、トリカブト、ドクゼリ、ドクウツギの3大有毒植物のように命にかかわる毒ではなさそうです。
現に試食後3時間経過してこれを書いていますが、体調の変化は何もありません。また、受傷したときの血止め効果や整腸作用もあるとされます。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
アリタソウ:1
【まとめ】
・茹で時間は2分
・味は強い苦味、香りはハーブ
・量としてひと口まで
・醤油でも苦さが消えない
・食感はよい
「風変わりな」
見た目は、オオブタクサのように巨大化するわけでもない雑草ですが、人によってハーブ臭がいやな匂いと感じることから名付けられたようです。