ノビル(野蒜)です。
食べられるのかどうか?
食べられます。根っこ含め、葉っぱも全部食べられる雑草です。冬に突入してきて、雑草も少なくなり、ロゼット状の葉っぱでは毒草かどうかの見分け方がむずかしい雑草が多い中、完全なひなたではなく、半日陰の場所に生息してます。
味はどう?
素材だけだと、やや甘みを感じます。生のほうがネギというよりニラ臭がすごいのに対して、茹でると匂いはかすかに感じる程度まで飛んでいきます。苦味とか青臭さとかはまったくなく食材としての味がします。
食べられる量はどれぐらい?
食材なので豆皿までは食べられますが、ニラのときもそうでしたが、香りのある食材は単独で食べてもそれほど大量までは食べられないです。
茹で時間、食感、味付は必要か?
茹で時間は2分でしたが、少し茹で過ぎな状態でした。ただ、その分灰汁が多く排出され、最期の1分はニラ臭がほとんどなくなってました。煮汁もほぼ透明なままで、灰汁が出た割に綺麗なゆで汁でした。食感は、茹でた万能ネギが近いでしょう。素材だけでも、食べられなくはないですが、醤油とカツオ節をまぶせば、完全に野菜として食べられます。唯茹でただけで旨いと思えるので、味噌汁の具材としてなら、甘味があるので最適になるでしょう。
別の場所でノビルの球根を掘り当てました。1円玉大の大きなもので、さっそく生食したところ、辛いというより、苦味がかなり強く、ひと口でやめました。醤油での味付けでもあまり苦味のほうが強かったです。
この雑草は?
ユリ科の雑草です。高級食材と呼ぶ人もいますが、有名な料理や希少な食材として使われているわけではなく、グラム当たりの値段が高いからそう呼んでいるだけのようです。スーパーで売っているわけじゃないですが、ネギなら品種改良で食べやすく、一株当たり多く作れるものがほぼ完成されているので、わざわざこんなチマチマしたものを作って売る必要もないのでしょう。
ノビルは無毒ですが、毎年毒草(毒花)の「スイセン」と誤食する人がいます。「ニラ」と今回の「ノビル」は葉っぱにネギ臭があるのに対して、「スイセン」は無臭です。それに、花期がスイセンが12月~2月の冬花なのに対して、ニラは5月、ニラは9月~10月になります。覚え方は、スイセンは臭わないだけでいいでしょう。
野蒜は、食材としての利用のみで、他の利用法は見つけられませんでした。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
ノビル:6
【まとめ】
・茹で時間は2分
・味は素材だけだとやや甘み、少しのネギ臭
・量として豆皿は余裕
・かつお節、醤油での味付けでおいしさアップ
・食感はよい
「タフなあなたが好き」
ここまで具体的な花言葉もないですね。冬でもタフに青々としていることからこういう名づけ方をしているのでしょう。