シャクです。
グーグルフォトから画像貼り付けできない障害が改善しないため、不本意ながらはてなフォトからの貼り付けでしばらくは凌ぎます。
食べられるのかどうか?
セリ科の多年草で、春先の落葉樹林内でみつかることが多い雑草です。わらびなどと違ってメジャーではないため隠れた山菜とも言われ食べられます。
味はどう?
生で噛んでもセリ科特有の香り成分が強く、わずかな苦味があるだけです。茹でると煮汁が緑になり、灰汁もかなり出るので苦味はほとんどなくなります。煮ても香りは強く、品の良さを感じる雑草です。
食べられる量はどれぐらい?
毎回、雑草は苦さとの闘いなので豆皿で盛ってますが、癖がないので小皿程度まではオシタシでいけます。
茹で時間、食感、味付は必要か?
さっと茹でるのも一方法でしょうが、生でかじった時の苦みと茎の固さがあったので2分でいい柔らかさとアクのなくなり方でした。
湯気がほぼ薬草臭がずっと出ており、セリと同じようでした。葉っぱはやや柔らかかったものの、形が崩壊するまでには至っておらず、茎の固さとマッチングして久々の「食べられる雑草」を堪能できました。
素材の品の良さから、醤油の味付けにて旨さは倍増し、ご飯のお供にしてもいいでしょう。この雑草は、他の調理法でも期待できるものですので、いずれチャレンジしてみます。
この雑草は?
超強力毒草のドクニンジンと非常によく似ています。同じセリ科のドクニンジンは7~9月の花期の夏草なので、春なら大丈夫と思われますが、気の早い雑草もいるので一概には言えません。ドクニンジンはソクラテスがあおった毒杯の成分とも言われ、わずか葉っぱ5枚を食べただけで、食後30分もすると悪心、嘔吐、流涎、昏睡をおこした結果、死に至ります。日本全域に生息しているため、間違って食べたでは済まされません。
ドクニンジン画像はwikipediaから引用。
自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ドクニンジン|厚生労働省
この二つの違いは、シャクはセリ科特有のいい芳香がありますが、ドクニンジンは悪臭がします。
葉っぱの形状、花のつき方は似すぎているため、花期を除けばシャクとドクニンジンを並べてみないとわからないでしょう。
また、ムラサキケマンと間違える人もいますが、下の写真のように花の色、葉っぱの形が違います。
ムラサキケマンは生でかじったら、強い苦味とともに口内がしびれたぐらいの毒草ですので、決して食べないよう注意が必要です。プロトピンという毒成分は煮ても毒成分は無くならず、心臓麻痺を起こす結構恐ろしい雑草です。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
シャク:6
【まとめ】
・茹で時間は2分
・味は僅かの苦み、香りがよく旨い
・量として小皿程度まで
・塩以外の味付けをすると旨さが増す
・食感はよい
「味わいのある」
この表現はきっと食べた人の実感なのでしょう。あまり人気になってほしくない隠れた雑草でいてほしいものです。