ギシギシです。
食べられるのかどうか?
野草自体がシュウ酸という渋み、苦味が強い成分を含むので常食できるわけではありませんが、毒の有無から見ると、このギシギシにははっきりした毒は明示されておりません。それどころか新芽は「ごちそう」なんて記事もあるので、試す価値はあります。
味はどう?
噛んで行くと微妙な渋みがあります。どんなに茹でて、灰汁だしをしたとしても素材だけでバクバク食べるのは無理でしょうね。
食べられる量はどれぐらい?
渋みがあるので、ひと口から豆皿までです。醤油をつけた場合は渋みが相当緩和されるものの小皿までは無理でしょう。
茹で時間、食感、味付は必要か?
新芽と茎の固さがまったく違うので時間は迷った挙句、葉っぱを食べたい思いから2分で妥協しました。
茎はもう小枝と言ってもいいぐらいの食感で噛めない状態でした。タデ科の草は煮るとほぼ綺麗な緑色になることはなく、この草も茶色がかった緑色という食欲を滅する見た目でした。柔らかい新芽は食感もよく、味の渋みが噛んで行く度に染み出してくるのをのぞけば、いいオヒタシになった素材です。渋みは得てして醤油で打ち消されるので、このギシギシもご多分にもれず渋みよりも醤油の旨味でかろうじて食べられました。苦味にたいしては醤油をつけようが、まったく勝てません。苦みが強い雑草については、もう食うなというように勝手に解釈して、それ以上は食べるのをほとんど諦めます。
この雑草は?
タデ科の雑草に旨かったものはほぼ出会った試しはなく、味指数もせいぜい「3」がいい所です。
薬効として皮膚病や便秘に良いと言われますが、信頼できる機関からの情報提供されていないため、あくまでも民間薬としての位置づけになります。タデ科を食用にする事例もなく、もっぱら除草剤で駆除される対象になってしまう雑草のようです。
同じ時期に新芽を出す同じタデ科のスイバと非常によく似ていますので、比較画像を載せます。
葉を茎が抱くのが「スイバ」で覚えましょう。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
ギシギシ:3
【まとめ】
・茹で時間は2分
・味は微妙な渋みで食べられなくはない
・量としてひと口から豆皿
・塩以外の味付けをすると渋みが緩和される
・食感はよいが茎は固すぎる
「忍耐」
耐えて勢力を伸ばす意味でしょうか?