オオキンケイギクです。
食べられるのかどうか?
何度も書いてますが、旨い不味いはともかくとしてキク科は基本的に食べられます。この雑草もキク科ですので可食だし、毒はありません。下の花の写真はwikipediaからの引用です。
味はどう?
口に入れると強いキクの香りが充満しますし、噛むと香りは一層強くなります。味は春菊そのものといったところでした。苦味、雑味、青臭さは一切ありません。
食べられる量はどれぐらい?
春菊の味で、香りもよいので、ひと口以上豆皿までは食べることはできました。写真ではほんの二口程度でしたが、野菜と同じように食べれます。
茹で時間、食感、味付は必要か?
葉っぱは見た目はとても固いです。5分では茹で過ぎる可能性があったので3分で丁度いい茹で加減で、歯ごたえも十分ありました。生では、キク系の香りが少ししますし、湯気はやや青臭い雑味臭が漂います。ゆで汁がやや黄色みが出るほどの灰汁があります。
口に入れると、ものすごいキクの香りが広がり、噛むと一層強くなります。噛んだ感触は良く、茹で時間が合っていたのも幸いして、甘味がじわじわ出てくる野菜感を堪能しました。こういう状態なので醤油の味付けで旨味はアップしました。
この雑草は?
オオキンケイギクは日本全国で「特定外来生物」扱いとされており、「栽培・運搬」が禁止されています。したがって、オヒタシとしては可食な野草ながらも、スーパーで販売されることはありえません。
それに、オオキンケイギクの天然成分から、現在の抗がん剤並みの威力を発揮する効果をもつ物質の抽出に成功したとの論文記事の情報があり、今後非常に楽しみな雑草と言えます。
KAKEN — 研究課題をさがす | セレン修飾核酸の高効率的合成法の開発とその応用 (KAKENHI-PROJECT-15K07856)
キクの香りが強いので、ハーブやアロマとしての利用もあります。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
オオキンケイギク:4
【まとめ】
・茹で時間は3分
・味は春菊で強いキクの香りがある
・量としてひと口以上豆皿程度
・塩以外の味付けをしても不味さが増す
・食感はよい
「新鮮ではなやか」
春先の黄色い花はとてもきらびやかですが、繁殖力の強さから特定外来生物に指定されているのが残念です。