ヨメナです。
茹で時間は?
葉っぱも茎もやわらかいので、2分で茹で時間は合いました。キク科の雑草で、生の状態でも茹でた湯気もキク意外には例えようのない「ザ・キク」そのものです。花は皇室御紋の菊家紋よりも花弁をすくなく薄くした状態でしたが、茹でると崩壊してしまいました。ゆで汁は多少の緑色に変化したものの、そうそう特徴があるものではありません。陽がまばらにあたる雑木林や湿地にも生えてきます。
味はどう?
香りも味もキクそのものです。数回噛んだ後にじんわりと苦味が多少出てくるものの、食べられない雑草ではなさそうです。
食べられる量はどれぐらい?
ひと口以上豆皿未満です。キク科は食べられるものですが、雑草は多く食べるものじゃありません。
味付は必要?
醤油で苦さが消えてくるので、是非とも軽くつけてから口に運んだほうがいいでしょう。
食べた感触は?
噛んだ感触はとてもいいです。何回か噛むまでは苦みは出てきませんが、醤油でごまかしつつ味わえます。
ヨメナとは?
伊藤左千夫の「野菊の墓」に出てくるキクが、ヨメナ、ノコンギク、ユウガギクのどれかであろうと言われます。
”民さんは野菊のような人だ”とのセリフは、この雑草が花言葉の「従順」を象徴するものだから出た言葉なのか、それとも秋口に目立つ花が少なくなってぱっと目につく可憐さを謳ったものなのかは定かではないです。
ただ、ヨメナは「嫁菜」とも表記できるので、暗に結婚してほしいという意思表示をしているんじゃないのかと思えるのでヨメナが候補に近いです。実際、ヨメナ、ノコンギク、ユウガギクの見分け方は微妙だし、見方によってはヒメジョオンにも似てます。雑草に形容されるか、バラよりも美しい絶賛されるか、カスミソウ(実際はマツヨイグサ)の可憐さを例えるよりか、求婚の暗喩としてとらえたほうがよさそうです。
参考までにノコンギク、ユウガギクの画像を載せますが、ヨメナの花弁が斑なのが目立った特徴です。3者ともに毒はありません。
ユウガギク
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
ヨメナ:3
【まとめ】
・茹で時間は2分
・味、香りはキクそのもの
・量として豆皿まで
・醤油で苦味は消える
・食感はいい
「従順」
ヨメナは「嫁菜」の当て字があるので、男社会からみた嫁の理想形を表現したものでしょう。