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雑草生活 ~weed

雑草を食べるブログ

十二国記に出てくる植物

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十二国記への思い入れ

 筆者は作家の小野不由美さんのファンなのですが、十二国記という作品のその後がずっと気になってました。


他のホラー物は頻繁に上梓しているけど、肝心の十二国記だけは、そのうち出る出ないの情報が錯綜しており、期待半分、諦め半分でいたところでした。

それが、2018年の暮れになってついに完結大長編が発売されるのが確定し、いつ読めるんだとそわそわしてたところに、2019年10月12日に完結編(第一弾として2冊)が発売されました。なんと最後の長編から18年ぶり、短編からでも12年ぶりです。完結編(第二弾2冊)は2019年11月9日発売です。


いい歳してこんなにワクワクしたのも久々で、発売日直前は子供時分の遠足前、学生の時の初デートに匹敵するほどの舞い上がりようでした。

 

一言で言うと十二国記とは、日本の女子高生が、突如異世界にある12の国の1国の女王になるまでとなった後、そして他の11国の情勢、歴史、事件を壮大な世界観で表現した物語です。いたるところに金言、格言が散りばめられている言葉の宝庫といえる作品です。最初は主人公に合わせてティーンズで評判になってから、じわじわと世代を問わず読者を増やしていった稀有な小説と言えます。


アニメと原作は微妙に違いますが、本を読むのが面倒という人はアニメで見てください。
もっと詳しく知りたい人はこちら。

www6.nhk.or.jp

 

新作の解説はブログ趣旨に合わないので止めますが、十二国記と雑草ブログを無理やり関連づけて、作品に出てくる植物を拾い上げてみました。無理やり感がすごいですが、十二国記について書きたくなったので仕方がありません。

  

路木(ろぼく)

12国各々の王宮内部にある、国の基となる里木。王の子や、新しい穀物などを生む。

 

鴻慈(こうじ)

戴国の王が路木に願って生った荊柏(けいはく)という植物で、実を乾かすと炭になる。冬期の長い戴国(たいこく)では、民の生存を永らえるという慈悲の植物。

 

野木(やぼく)

山野にあり、獣や鳥、草や木の種を生む。水中には魚の実をつける木もある。

 

 里木(りぼく)

里にひとつあり、家畜や子を願う者はこれに帯を結んで祈る。この木の下ではどんな生き物も殺生をしない。1日が鶏や鴨などの鳥、2日が狗、3日が羊や山羊、4日が猪や豚、5日が牛、6日が馬、7日と9日以降が人、家畜はひと月で孵る。里木は自然に生えるものではなく、役所が人の集まりのある集落に人為的に「植栽」する。

 

捨身木(しゃしんぼく)

黄海にある麒麟の実を生むという神木。

  

迷穀(めいこく)

黄海(こうかい)に生える樹木。その花は光る性質があり、花からとれた染料も光る。最新作で初見。

 

  [ 解説 ]
十二国記の世界では、人、動物、魚はすべて「木」に実をなします。植物は種で勝手に増えますが、新種の植物は最初は木に実をつけます。王の補佐役である麒麟は、黄海(こうかい)という12国とは別個の、例えるならバチカン市国みたいな位置づけの12国の司令塔的領域(国ではない)にある、捨身木(しゃしんぼく)に実をなします。すべての生命体が「木」から発生するのが、現実の世界とは別個の異世界と言えます。物語の展開がうまいので、こういう前提知識は読む前には不要で、勝手に覚えていきますのでご心配なく。


  

[最新刊] 白銀の墟 玄の月 第一巻~第四巻

 


なお、最新4刊だけ読んでも「何のこっちゃ???」になるので、セット売りもおすすめです。最新4刊は戴国(たいこく)のエピソード最終章になります。  

 

本編だけ読む場合 

月の影 影の海(上下)(新潮文庫

風の海 迷宮の岸(上下)(新潮文庫

風の万里 黎明の空(上下)(新潮文庫

黄昏の岸 暁の天(新潮文庫

魔性の子新潮文庫

白銀の墟 玄の月(第一~第四)(新潮文庫

 

載(たい)国のエピソードだけを読む場合 

風の海 迷宮の岸(上下)(新潮文庫

黄昏の岸 暁の天(新潮文庫

白銀の墟 玄の月(第一~第四)(新潮文庫

 

講談社文庫からも出版されてますが、挿絵がある新潮文庫がおすすめ!