最終更新日2022.9.20
珍しいと言われる真竹の花を見つけました。10年あまり造園関連職にかかわってきてはじめてかもしれません。
竹の花が珍しい理由は?
真竹の花の周期は120年と言われます。この周期にしても、あまりにも長すぎるため研究者の一生を超える時間が必要とされるため、このような長期間の時間枠で形容されるようです。
竹はイネ科に属しますが、木なのか草なのか未だにその生態が明らかになっていないのです。そういう事情を反映してか、若芽は言うまでもなく「たけのこ」なので間違えないでしょうが、花と言われる部分も新芽なのかどうかわからないようです。
舌の画像の葉先の白っぽいのが「花」です。
花の咲く時期は?
実は決まってません。春だったり、今回みつけたように晩秋だったり不定期です。
咲く前と後で何が違うか?
竹林は地下茎が一本の茎でつながっているため、花が咲いたらその竹林全体が一斉に花を咲かせます。そしてその後は竹林全体が一斉に枯損してしまい、竹林が消滅します。
今や日本全国どこでも見られるモウソウチク(孟宗竹)は、1960代に、真竹が一斉に枯れたあとに勢力を拡大したもので、国としては「邪魔者」扱いとして分類されます。なお、侵入植物は栽培や販売まで禁止されてません。禁止されるのは「特定外来生物」でこの分類をされてしまうと運搬まで禁止になります。
迷信?
中国では、吉兆を知らせる伝説の生き物・鳳凰が竹の実を常食していたことなどから、竹の花の開花はおめでたい時におこる事とされてました。一方、日本では「飢饉の年はさ弘法大師(空海)のお恵みによって笹の実がなる(新潟)」という伝説があり、凶作の兆とされていました。さて、デルタ株コロナがひと段落したとおもったら、オミクロン株コロナ禍が再来しつつある現在、どちらが本当になるのでしょうか?
その後の写真です。葉っぱは白く、夏場なのに幹が黄色く枯れかけている竹も散見されます。この竹林は枯れていると言ってもいいですね。
20220920の画像