ヒヨドリバナです。
茹で時間は?
葉っぱの厚さから2分で丁度いい柔らかさ加減でした。キク科にしては生の葉茎の香りはそれほど強くなかったけれど、茹でるとそれなりにキクの香りをまき散らしてました。煮汁の変化もほぼなかったので、灰汁もほぼ出ません。
味はどう?
遅れてわずかの苦みがありますが、メマツヨイグサやミヤコグサのように口にいれて噛んだ瞬間、絶望に浸れるほどのすごさはありません。やさしい苦味なので、人によっては味わうことができます。筆者は苦みは「毒」と認識してしまうので、少しでも苦いとあまり食べません。
食べられる量はどれぐらい?
ひと口がいいところでしょうね。苦さを堪能できれば、無毒雑草なので豆皿ぐらいまではいけるかもしれません。
味付は必要?
苦みは醤油で幾分和らぎます。
食べた感触は?
包丁で切った時点では固さがありましたが、意外にもいける噛み心地です。水気も含んでいるので、おしなべていい印象でした。
ヨドリバナとは
花のつき方や葉っぱの形状が「フジバカマ」に似ています。アルカロイド系の毒があるとの情報もありますが、公共機関での正式なリストには載っておりません。ただ、キク科は基本食べられるものですが、苦味があるというのはわずかでも有毒成分がある裏返しなので、積極的に食べるのは避けた方がよさそうです。
したがって、生薬として乾燥した葉茎を煎じて飲むのもわずかならいいでしょうが、長期間連用するのは体にとって良くはないでしょうね。熱を加えるとキク科特有の良い匂いがしますので、せいぜい花の咲く8~10月にごくたまに入浴剤として使う程度にしたほうがよさそうです。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
ヒヨドリバナ:3
【まとめ】
・茹で時間は2分
・味はわずかの苦みで、香りはなし
・量としてひと口まで
・醤油でおいしさアップ
・食感はいい
「期待」
命名からすると騒々しいイメージががありますが、ヒヨドリが鳴く頃開花するからという意味のようです。秋に何を期待するかまではわかりません。