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雑草生活 ~weed

雑草を食べるブログ

ビロードモウズイカは無味パサパサ

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ビロードモウズイカです。

 

目 次

 

 

食べられるのかどうか?

ビロードモウズイカ(学名 Verbascum thapsus)は、古くから薬用植物として利用されてきた草本なので、有毒ではなく可食です。ただ見た目が毛ばだっているので躊躇しますね。

 

 味はどう?

完全無味です。渋み、えぐみ、臭み何もないです。

 

花の写真が以下です。初夏から晩夏にかけて(北ヨーロッパであれば6月から最盛期の8月にかけて)約3か月咲きつづける

食べられる量はどれぐらい?

コピー用紙ですら何らかの味があるのに味なしなので一つまみが限界でしょう。

 

茹で時間、食感、味付は必要か?

茹で時間は2分ではビロード状の毛に水分がいきわたっていなかったので追加1分で合計3分にしました。食感は過去の野草食の中でも最高レベルのパサパサ感で、それなりに煮たのに、ほとんど煮えていません。臭くはないけど、味もないので食べ物としては下(げ)に入るでしょう。これは醤油をさしても同じ印象でした。二度と葉っぱは食べたくもありません。

 

この雑草は?

薬用植物として利用されてきた草本で、花・・根部などが鎮咳・収斂・去痰・抗炎症・鎮静などの作用を有すると報告されています。たとえば、熊本大学薬学部薬用植物園では「花・葉は鎮静,収斂,鎮咳作用があり,気管支疾患,喘息,不眠症,下痢に用いる」と記載されています。

ビロードモウズイカ | 熊本大学薬学部薬用植物園 薬草データベース

 

 

植物化学的には、粘液質、フラボノイド、タンニン、イリドイド配糖体、トリテルペノイドサポニン、揮発油、苦味配糖体などが含まれ、これら成分に由来して抗炎症・抗酸化・去痰作用などが認められています。
 さらに、近年のレビューでは「フェノール・フラボノイド化合物が抗酸化・抗炎症・抗癌・抗糖尿病作用に寄与する」と示されており、ビロードモウズイカのような薬用植物の薬理ポテンシャルを支持しています。

具体的な用途としては、気管支炎や喘息など呼吸器系の疾患において、花を煮出して飲用することで痰を切り、咳を鎮めるために用いられます。
また、葉を潰して湿布することで皮膚の炎症・打撲・痔疾などにも外用的に使われてきました。

ただし、薬効が広く伝えられている一方で、根部に含まれるアルカロイドには中枢抑制作用や子宮収縮作用があるとの記述もあり、取り扱いには注意が必要です。
以上のように、ビロードモウズイカは民間薬・ハーブ療法の領域で呼吸器・消化器・皮膚疾患に一定の伝統的利用があり、化学的成分とも整合的にその薬効が説明されています。

 

味 指 数

ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
黄色カタクリ

【まとめ】

 ・茹で時間は3分
 ・素材の味は無味
 ・量としてひとつまみ
 ・味付けしても醤油の味のみ
 ・食感パサパサ

 
花 言 葉

「大器の風格」「夏美人」

この花言葉は、巨大になる草丈と凛とした立ち姿のため納得できます。