ゲンジボタルの飛翔の季節になったので実際の画像と合わせて紹介します。
ゲンジボタルとは?
ゲンジボタル、ヘイケボタル、クメジマボタルという日本に生息する水生ホタル3種の一つです。由来は多くの記事で書かれているので、簡単に書くと源頼政が平家追討の戦いの折り、宇治院で自刃した後も亡霊となってホタルという形で戦ったことが謂れとされます。
ゲンジボタル成虫の画像(昼)
何を食べるのか?
成虫となったホタルは物を食べず、夜露をすするのみで、わずか1週間程度の命を全うします。一方、ホタルの幼虫はカワニナという淡水巻貝を食べて貪欲に成長する肉食生物です。成虫ばかりではなく、幼虫でも弱いながらも光を発します。
カワニナ画像
ホタル幼虫画像(wikipediaからの引用)
見られる時期は?
その年の寒暖差にもよりますが、おおむね6月初旬から中旬です。雨後のムシムシした後に活発に活動する傾向にあります。日没後30分から1時間の間が最も活発に飛翔します。
具体的な場所は?
町田、相模原地区の主な場所と日本一の数を誇るホタル観測場所を紹介します。残念ながら今年は、コロナウィルスの影響から中止や夜間の公園開放がされていないところがほとんどです。
道保川公園
規模:一晩で100頭
令和2年度は夜間の公園開放中止
城北里山まつり
(広田小学校が臨時駐車場)
規模:一晩で100頭
令和2年度は中止
八景の棚下の相模川支流沿い
規模:一晩で10頭
忠生公園
規模:一晩で数10頭
芹が谷公園
規模:一晩で数10頭
大地沢青少年センター
規模:一晩で10頭
日本一の観測か所の長野県辰野ほたる童謡公園
規模:一晩で5000頭!
令和2年度は開催中止
気をつけることは?
ホタル観測の鉄則は、騒がない、明るくしない、虫よけを身に着けないの3つです。それに、極めて貴重な生息数になっているので、つかまえず、家に持ち帰らないというのも個人的に大事と思ってます。人を刺さすことも、うるさく鳴くこともないので、暗闇に漂う光線を眺めるだけにして、ホタルは静かに見守るものです。
「漆黒の流れ星」
虫言葉なんてのはありません。ホタルをイメージして勝手に作ったものですので、信用してはいけません。