マルバルコウです。
食べられるのかどうか?
道端に生えるやっかいな雑草という情報が多いですが、ヒルガオ科に属しています。有毒という情報はなく、味もよくある野草のような苦味がゼロに等しいので、食べられなくはないでしょう。
味はどう?
ほぼ無味に近いですが、食した後舌がややぴりぴりしてきますが、数分で消えます。それよりも、なんとも言えないヌメリがひどく感じられる野草です。
食べられる量はどれぐらい?
無味ながら下のピリピリが気になるので、豆皿程度がいいでしょう。ほんの味見と言ったところです。
茹で時間、食感、味付は必要か?
茹で時間は2分でしたが、葉っぱ6枚程度なのでやわらかすぎでした。1枚目の写真上の左から右に伸びる電柱や支柱にからまっている太い茎はほぼ蔓化しているので、とても噛み切れるものではなく、太い茎から伸びる細い茎は歯ごたえがあってまずまずの食感でした。味は無味にちかいものの、遅れてくる舌にピリピリするとんがらし風の刺激が意外に思えました。もしかしてこれが毒か?基本茹でても、なんら味がしないので醤油あじで少しは食べられました。
この雑草は?
江戸時代末期に観賞用として移入されたもので、本州では中部以西に分布しているようですが、筆者は関東在住でありながら、毎年秋はじめにはよくみかけます。特定外来生物ではないので、特に取扱いに注意すべきものではなく、販売しても栽培してもなんら罰則はありません。
この野草と関係ないですが、今読んでいる本「 銃・病原菌・鉄」(ジャレド・ダイアモンド)の上巻P240に、このブログの存続にかかわる衝撃的な記述を発見してしまいました。1年間に消費される農作物の80%は米、大麦、トウモロコシ、小麦、もろこしと言った穀類や大豆などの豆類、ジャガイモなどの根菜類などわずか十数種の植物で占められ、近世以後ひとつも栽培されていないという事実です。古代人がすでに有用な野生植物をほとんど試し、育成する価値のあるものはすべて栽培化してしまったというのでは、このブログで食べられる野草を取り上げるのは古代人の二番煎じということになってしまうのでしょうか?
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
マルバルコウ:2
【まとめ】
・茹で時間は2分
・味は無味だがヌメリが強く、ピリピリする
・量として豆皿
・醤油味で少しはたべられる
・食感は葉は柔らかすぎ、太い茎はほぼ蔓
「常に愛らしい」
朱色の小さく赤い花は朝は萎んでますが、日中は開くので可憐さはあります。