ボタンクサギです。
食べられるのかどうか?
クマツヅラ科という聞きなれない分類がされていますが、毒はなく新芽は食べるひともいますし、味と香りも無視すれば食べられます。
味はどう?
ひたすら苦いのみです。ひと口噛んだだけで口内全体にひろがるかなりきつい苦味でした。
食べられる量はどれぐらい?
苦さは野草の特権と言いつつも、筆者の場合どうあがいても食べられるものではありません。
茹で時間、食感、味付は必要か?
生の素材は柔らかいので2分煮れば食べられる程度の柔らかさになります。ボタンクサギはクサギという樹木の関連種ですが、名付けられているほどの嫌な匂いとは思いません。むしろ生薬に近い部類の匂いで、化学合成で作った農薬のほうがよほど生理的に受け付けません。湯気は、生とおなじ程度の匂いですが、茹でていくとその香りは減っていきます。煮汁はわずかに緑色に変色した程度で、灰汁もそれほど多くはありません。茹であがりは、ほうれん草と同じ程度の綺麗な緑色で、見た目だけは食欲をそそるものでした。しかし、味が苦さだけしかなく、醤油をつけようがかつお節をまぶそうがまったく苦味は消えず、ただ不味いだけの野草です。
この雑草は?
クマツヅラ科に属する中国南部原産の園芸種です。花期は7~8月が一般的ですが、今年は10月になってようやく金木犀の香りがするぐらいの暑さがのこっており、季節ハズレともいえないです。見た目はアジサイそっくりですが、葉っぱがかなり巨大で長径は20cm以上にもなるので見分け方のヒントになります。
「物類品隲(ぶつるいひんしつ・1763年)」という日本の古書では、クサギの根元の材の中の虫を焼いて小児に食べさせると、疳疾(かんしつ)(=ひきつけ)によいとされていますが、葉っぱの処方はここで明示できるものはなさそうです。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
ボタンクサギ:0
【まとめ】
・茹で時間は2分
・味は苦く、味付してもとても食べられない
・量としてひと口ですら食べられない
・塩以外の味付けをしても不味い
・食感だけはよい
「輝く美しさ」
見た目通りの名づけかたです。ギャグ好きの筆者にはものたりませんが。