コハコベです。
食べられるのかどうか?
春の七草のひとつなので可食です。ただし、オヒタシだと味、匂いともに素材の強さが際立つ印象です。
味はどう?
最初は無味かとしばらく噛んで行くと草そのものの味に変わっていき、口の中が草の香りでいっぱいになります。苦みなどはありません。
食べられる量はどれぐらい?
草の匂いと味が強烈なので、筆者はひと口まででした。七草粥の材料の場合、主は米で塩や梅干しの酸っぱさがあるので、草の匂いもまぎれるのでしょうが、コハコベの素材だけだと青臭いだけなのでやむをえません。
茹で時間、食感、味付は必要か?
採った時期が12月の正月前なので、空地をくまなく探してもあまり見当たりませんでした。花期が3月以後なので新芽は出ているはずですが、少し早すぎたようです。茹で時間は2分でしたが、新芽なので柔らかくなりすぎでした。
生の素材はあまり強烈な印象はないですし、湯気も最初は青臭さがあるものの、甘い感じの匂いに変わっていきます。ただ、茹であがったのを食すと「ザ・草」そのものの味と匂いだけです。芝生に寝っ転がって、鼻先の草でも嗅いでいるかのような状況でした。それでも、醤油をまぜると青臭さはなくなっていき、草の匂いがかなり打ち消されるのでかろうじて食べ物とみなせました。味指数の2は醤油をかけた後の数字です。
この雑草は?
ハコベもコハコベもともにナデシコ科の雑草です。どっちが春の七草かという違いもなく、どちらでも春の七草とみなされます。コハコベとハコベの違いは、コハコベの茎が赤いのに対して、ハコベの茎は卵形で葉っぱと同じ緑色という違いがあります。毒はもちろんありません。
ハコベの画像
この雑草の利用法として内服するのもありますが、歯磨き粉として乾燥粉末を利用する珍しい方法もあります。筆者の場合、オヒタシの草の匂いが口内に広がるよりも、塩磨きのほうが好みです。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
コハコベ:2
【まとめ】
・茹で時間は2分
・味と匂いはともに草そのものは苦く、生臭さからとても食べられない
・量としてひと口
・塩以外の味付けで草の印象は和らぐ
・食感は少し茹で過ぎ
「待ち合わせ」
西洋の花言葉がランデブーなので、そのまま和名にも使ったまでです。