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雑草生活 ~weed

雑草を食べるブログ

蟷螂(かまきり)産卵場所と積雪量の関係

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                      最終更新日 2024.2.6

蟷螂の卵の産み付け場所で、当地の積雪量が判明する話です。

下の写真はオオカマキリです。

なお、グーグル画像引用の不具合につき、大半の画像が消滅したため画像を再度挿入しております。(20211226記)



目 次

 

2019年

 1.迷信か科学か?

 2.実際当てになるのか?

 3.今年の産み付け位置と積雪は?

 4.結果は?

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2020年

 1.産卵場所状況

 2.結果

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2021年

 1.産卵場所状況

 2.結果

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2022年

 1.産卵場所状況

 2.結果

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2023年

 1.産卵場所状況

 2.結果

 

2019年

迷信か科学か?

世間では、まことしやかに蟷螂の卵の産み付け位置と積雪量の関係がある、ないとの話が錯綜していますが、ブログを始めたのをきっかけに記録として残すことにしました。関係あるなしの結論は、カマキリの産卵場所と積雪量の研究で博士号をとった「カマキリは大雪を知っている」(酒井與喜夫氏)という本で、データをもとに科学的に立証されております。

  

実際当てになるのか?

実体験です。一部の写真がないのが残念ですが、事実です。文章だけでごめんなさい。


事例1 カマキリ予想的中
2013年12月頃相模原の緑化除草作業で、高さ90cm程度のオオムラサキツツジ付近にオオカマキリが数か所産卵してました。
その後、2014年2月8日(日)と2014年2月14日(金)に2度にわたって大雪が降りました。2月8日は30cm、そして2月14日は一度目の雪が解け切らないうちにさらに30cmの降雪があり、二回目の雪の朝に外に出たところ、膝下まである長靴がずっぽりとはまるほどの積雪量となってました。同じ相模原奥地の宮ケ瀬ダム付近では1m以上の積雪があった記憶があります。こんな高い位置まで相模原地区で積雪などあるわけはないと疑っていたところに、上のような「記録的」な積雪量を記録したわけです。


事例2 カマキリ予想的中
平塚の設備管理をしていたときです。
写真のように、2017年12月時点で、オオカマキリの卵が地上から20cm程度で産卵されています。写真上の下の方は水が流れております。2017年12月~2018年3月の間に神奈川で大雪になったのは1月22日の横浜の18cmがありますが、現地(平塚)では、写真のような降雪で1cm以内でした。翌日午前には積雪は消えてしまいました。

産卵場所について、酒井氏の本では川の近くなど湿気の多い場所では、カマキリは産卵しないとの指摘もありますが、例外もあるようです。

オオカマキリの産卵位置

 

積雪時

事例3 カマキリ予想的中
2018年秋以後に相模原の芝生管理をしていた場所で、予備の芝生(圃場(ほじょう))を囲ってあるフェンス下の方に、地上から10cm程度にコカマキリが産卵してました。2019年2月9日には降雪があったものの、積雪はゼロでした。その後も、雪は3月までに1回ちらついたことはあっても積雪までに至ってません。

 

コカマキリ

 

今年の産み付け位置と積雪は?

現在の当方の仕事場は主に相模原市と町田市になります。

 

[相模原市の状況]

今年2019年11月~12月にオオカマキリの卵を5か所、コカマキリを1か所、産卵箇所をみつけましたが、いずれも地上から140cm以上の位置にありました。日当たりが良く、人通りが少ない場所に蟷螂は産卵します。オオカマキリの産卵していたユキヤナギの所は、樹木の性質から上のほうに産卵していてもおかしくはないですが、コカマキリの卵については、フェンスが上下の区別なく全面日当たりが均等で、しかも人通りもあまりないにもかかわらずかなり上のほうでした。この高さが当地の積雪量に比例するとなると、2014年よりも多いということになります。

コカマキリの産卵場所

 

オオカマキリの産卵場所

 

[町田市の状況]

相模原市ほどのサンプル数はないですが、今年2019年12月にオオカマキリの卵を3か所みつけ、いずれも70cm前後の高さで産卵しており、相模原のような日当たりのよいフェンスではなく、アベリアという低木でした。こういう木ばかりだと、どうしても日当たりのよい高めの場所になってしまうことを考慮しても、大人の膝上以上の場所での産卵があったことは、かなりの積雪量が予想され、2014年の積雪量に匹敵する可能性があるということになります。産卵の観察できた相模原市と町田市の距離は10km程度離れており、そう遠くありませんが、データ上は半分の違いが出てしまっており混乱しますが、相模原市のほうが夏場の夕立の雷雲コースになっていることから、雲の流れ道になっていることもあるので、おかしくはないと思われます。

 

緑化事業だと、冬は樹木の手入れがほとんどなく閑散期ですが、公園管理も担当なので雪かきという重労働が待っています。筆者の経験談では的中率100%(とくに2014年の記録的降雪量)なので、今年のカマキリの卵の位置は脅威です。

 

 

    
[20191220追記]

その後、神奈川県座間市でもオオカマキリの卵を見つけ、高さはひざ上の70cmでした。これで、自宅周辺、半径15kmのエリアのデータがそろったので、年明けの大雪は確定かどうかは天気次第です。仕事上、降っても積もらないことを祈るばかり。

 

結果は?

2020.1.18 町田相模原地区で降雪あるも積雪ゼロ

2020.1.28 町田相模原地区で降雪あり、積雪1cm

2020.3.29 町田相模原地区で降雪あり、積雪6cm

それなりに降ったので、午後は仕事場(公園)の雪かきでおわりました。重量級の肉体労働のせいで体が痛いです。

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2020年

1.産卵場所状況

昨年と同様の場所の神奈川県座間市相模原市オオカマキリの卵を見つけ、高さは80cm以上でした。去年は3月のもうすぐ春間近になってまとまった雪があったため、すっかりハズレとおもってましたが、年明けの大雪は確定かどうなるのでしょうか。仕事上、今年も積もらないことを祈るだけですね。

座間市

相模原市

 

2.結果

 2021.1~3 積雪はあったものの積もらず。2021年の降雪時期のカマキリ予報は大外れでした。

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2021年

1.産卵場所状況

町田市

ほぼ毎年同じ位置になる地上80cm程度の高さにオオカマキリの卵が産み付けられていました。さて、どうなることやら???

座間市

こちらはやや低めの60cm程度の高さにオオカマキリは産卵してました。

2.結果

2022.1.6 南関東で降雪あり、積雪深7cm(町田市)

2022.2.10 南関東で降雪あり、積雪深1cm(町田市)

2022.3.22 南関東で降雪あり、積雪深1cm(町田市)

2022年

1.産卵場所状況

日野市

今年から転勤で日野市常駐になりました。

今年は地元でずいぶん探し回っていましたが、刈込作業が終わったドウダンツツジにありました。高さは85cm程度でしたが、南向きの日当たりの良さと人通りの少ない場所での産卵という条件は合致してました。

さて、どうなるでしょうか?

 

2.結果

2023.2.10 日野市で4cmの積雪。

 

2023年

1.産卵場所状況

日野市

去年から転勤で日野市常駐になったので職場の近所の山路でみつけました。

地上高なんと、30Cm程度にオオカマキリの卵がありました。長期予報では「暖冬」との話もありますが、ややもすると南岸低気圧が発生しやすくなり、関東では雪が多い傾向にありますが、雪のない冬になってくれるのでしょうか?

 

相模原

地元近くの公園でも、オオカマキリの卵があり、高さは1m程度でしたが、ここはどうにも毎年同じ位置に植え付けるらしくあまり参考にはならないかもしれません。

 

2.結果

2024.1.13 町田市で0.5cmの積雪

 

2024.2.6 町田市で10cmの積雪