ツルボです。
茹で時間は?
葉っぱがなかったので、茎と花のインプレです。それほど固そうではなかったので、3分でいい柔らかさでした。煮汁もほぼ変化なく、灰汁も出ませんでした。
ユリ科にしては香りも青臭さもなくあまり特徴はなかったでしたが、花が少なくなってくる秋に土手にポッと花を咲かせているので少しは目立ちます。
味はどう?
ほんのわずかに苦味があるが、茎にほどよく水気が含まれ雑草にしては癖もなく食べやすいでしょう。水菜のしゃきしゃき感がよく似てます。生でかじってみましたが、強い苦味などの灰汁らしい味はしませんでした。
食べられる量はどれぐらい?
ひと口から豆皿の間ですね。雑草なので沢山食べるものではありません。
味付は必要?
僅かな苦味は醤油で完全に消えます。水菜そのものとして食べられます。
食べた感触は?
くどいですが、水菜にそっくりです。噛んだ感じ、水気たっぷりの素材、後味の良さの点でほとんど水菜でしょう。
ツルボとは?
ユリ科の救荒植物と言われます。葉茎はもとより、根っこ(正式には鱗茎という)にでんぷんがたくさん含まれるので、水に溶いて団子餅にして食べていたようです。有毒という説もあるようですが、厚労省での指定有毒植物リストには載っておりませんでした。ちなみにジャガイモがリストにありますが、じゃがいもを食べない人はあまりいないので文献だけだとあてにならないこともあります。
生の根っこをすり潰して患部に湿布すれば関節痛には効果があります。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
ツルボ:4
【まとめ】
・茹で時間は3分
・味はわずかな苦味、香りなし
・量としてひと口~豆皿まで
・醤油で苦味が消える
・食感はいい
「誰よりも強い味方」
飢饉時に根っこを食べていたとの逸話もあるので、救荒植物として食べられてきたゆえの名づけ方なのでしょう。