ヌスビトハギです。
茹で時間は?
2分茹でても葉っぱが固いので、追加1分の合計3分にしましたが、この雑草はセルロースの塊のようなものでほとんど柔らかさは変わりません。生の葉茎、湯気それぞれ、葛葉を濃くしたような何とも嫌な匂いがして、食欲をそそるものではなかったでした。煮汁の色落ちはあったものの、かろうじてオヒタシカラーを保っており、見た目だけは合格点の素材です。
味はどう?
基本、味はなしです。湯気で感じた葛の葉の匂いがあったので、雑味もあるかと邪推しましたが、なにも味はしません。葉、茎、実それぞれまったくの無味でした。水気もまったくないのでまさしく無味乾燥状態でした。
食べられる量はどれぐらい?
セルロースがしつこく、包丁で切るときの手ごたえも相当あったので、ぎいぎりひと口です。それ以上は、牛の仕事になるでしょう。
味付は必要?
味付しても同じです。無味ながらも水気もほとんど含まれず紙切れでも食べているようです。
食べた感触は?
噛み応えはありすぎです。基本的に人の歯ではすり潰せない素材ですね。
ヌスビトハギのいわれは?
ほんとに変わった名前です。盗人萩という漢字も充てられています。
①実の形が泥棒の足跡に似ているから
②実が服についた様が、泥棒してきたようにみえるから
この二つの説がありますが、①については、アスファルトの全面舗装が当たり前になった今では、足跡はつきにくいので今ひとつイメージがわきませんね。名づけられた頃はぬかるみが当たり前で、足袋をはいた状態でかかとを上げて抜き足、差し足で歩く盗人の足跡は、二股の足袋の親指とそれ以外の2点接地だったためなのでしょう。
ちなみに、芝生管理をする競技場のグランドキーパーは、芝生保護のためにかかとをつけて歩くことはしませんので、靴のかかとはまったくすり減りません。
②については、この実は秋以後、雑木林の端のほうを歩くと服(特にズボン)にべっとりとくっついてきます。コセンダングサは手で払えばとれるのに対して洗濯機で洗ってもとれまん。 手で一個ずつ採るのもいいですが、最適な方法はクレジットカード大のプラスチック板でこそぎとれば圧倒的な速さでとれますので、是非お試しください。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
ヌスビトハギ:1
【まとめ】
・茹で時間は3分でも固い
・味、香りともになし
・量としてかろうじてひと口
・醤油があっても量が増えないし美味しくない
・食感は固くすり潰せない
「略奪愛」
ひっつき虫で一度服にくっつくとなかなか取れない様を現してます。