オオイヌタデです。
茹で時間は?
葉が薄く茎も細いので2分で十分と思われましたが、葉っぱが少し固かったでした。ただ、セルロースの繊維質はそれほどしつこくないので噛み切れる程度までは茹であがってました。湯気がいままでにないシナモン系の香りがほんのりとしてきたのは意外でした。
2分という短い灰汁と煮汁もかなり緑色の液体になってましたし、これだけ緑色が排出されたので、茶色っぽいおひたしとなりました。
味はどう?
味は無味に近いわずかな苦味だけですね。見た目がお茶のでがらしそっくりなので、色あいが悪く、食欲をそそるような視覚的な旨さはありません。
葛も茶のデガラシのような味わいでしたが、葉っぱの厚みが葛のほうがあるのに対して
オオイヌタデのほうがより、お茶に近いものでした。
食べられる量はどれぐらい?
味気ないのでひと口までです。素材だけだとひと口以下で味付すればひと口という所です。
味付は必要?
醤油で無味さはなくなりますが、パサパサ感があるので少しましになるだけです。
食べた感触は?
まさしくお茶の出がらしのような「コシ」の強い食感があります。噛み切れないわけではないのでかろうじて食材になる雑草と言えます。
オオイヌタデの利用法
タデ科の一年草です。樹木でも「イヌツゲ」や「イヌマキ」のように「イヌXX」と名付けられるのは親しみを込めてというよりも、「ありきたり」という意味合いがあるようです。雑草に関しては、タデ科(スイバ、イタドリなど)やイラクサ科(ヤブマオ、カラムシなど)で旨かったものはひとつもなかったですが、これからに期待します。
苦みが強いなどの癖はないものの、お茶のでがらしのような食感なので食用にしている人は少ないようです。また、2分の煮沸時間でもかなりの緑色の汁が出たので、草木染めには利用されます。淡いグリーンは和物に会う色合いです。
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
オオイヌタデ:2
【まとめ】
・茹で時間は2分でやや固め
・味は葉っぱは少しの苦み
・量としてひと口まで
・醤油で旨さアップ
・食感はいい
「安全、無事」
無毒だし、食用や草木染の原料にもされるので安全と言えます。