イタドリです。
試食感想だけでは、食材としての適否がわかりずらいので、味指数の中にまとめを記載しました。
感 想
茹で時間4分。
イタドリは地域によっては「別名スカンポ」と呼ばれますが、このブログでは「スカンポはスイバの別名」としてイタドリとは別物として取り扱います。生の葉、茎を噛むと酸味があるため、このようなややこしい命名をされているようです。実際にかじってみた所、酸味もありましたが、シュウ酸の苦味のほうがよほど強く味として感じられましたね。
この雑草は割と背が高く夏場には、クズ(葛)とともにかなり目立ちます。日当たりのいい場所を好み繁殖力も旺盛で、クズのように道路までは届かないものの、歩道を覆うぐらいの勢いで成長します。
口にするものなので、どこでも良いというわけにもいかず、空地グランドの隅っこに群生しているものを今回採取しました。いつものように茎を折ってみると、セイタカアワダチソウによく似た鼻につんとくる匂いがしましたが、それでも割合穏やかなニオイだと思えました。おなじみの虫チェックもしましたが、なぜか皆綺麗な葉、茎ばかりで蟻も集っておりません。
さっそく煮てみると、お湯に浸した瞬間に色が抜けていきます。小さじ一杯の塩水で煮ているためこれまでの雑草は、味はともかく色彩は黄緑色に変わって非常にきれいで、おいしそうに見えていました。けれども、この雑草はだんだんと茶色に変色していくばかりで緑色にはもう戻ってきそうにありません。赤色の茎ですら、茶色になってしまいました。
これは、過熱によって葉、茎内のマグネシウムがフェオフィチンという物質に変化するためこのように褐色に変わる現象のようです。葉緑素の比率が高ければ、生の葉っぱは濃い緑色のはずですが、イタドリは薄い緑色で葉緑素が少ないと思われるので、こういう結果になったのではないでしょう。煮汁にはほとんど変化はなく、透明に近かったです。
4分煮沸してから早速味見です。
まず、葉っぱからひと口。
ん?味がない。
歯ごたえはいい感じなのに生の葉っぱのような酸っぱさと苦さはまったくありません。
では、茎はどうか?
少し固めながら、山菜に似たシャキシャキした食感ですね。ただ、茎は苦い。噛めばかむほど苦味がでてくる。葉っぱの食感から言えば、これ以上煮るとワカメ状態になってしまうので、こういう味が特徴なのかもしれません。やや苦くはあったものの、良い食感だったので完食でした。
味 指 数
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
イタドリ:3
【まとめ】
・茹で時間は4分が望ましい
・味はやや酸っぱく苦いという癖がある
・量として豆皿までなら食べられる
・塩以外の味付けは欲しい
・食感は良い
花 言 葉
「回復」
まさか生の葉っぱをかじることを前提に、酸っぱさが疲労回復の意味になるという意味ではないことを期待します。ゆでれば苦いだけです。