エノコログサです。
感 想
茹で時間5分。
この雑草ほど、目につくものはないのではないでしょうか?
公園、道端、畑、田んぼ、空地など所構わず、風に揺れているのを頻繁に見かけます。小学生時代には、帰り道に実の部分だけむしってから手のひらにすっぽり入れて、軽くにぎにぎすると、実がだんだん上にあがってくるので「ほら、毛虫だ」なんてのを代々受け継がれてきた遊びとして体験してきている人も多いでしょう。
エノコログサは、ひなたが大好きなようなので、日陰者のシダ類とはほとんど共存しません。うまくすみ分けができているものです。今回も河原に辿りつく前の道端から始まり、芝エリアは刈込がされているのでさすがにないですが、一帯にはゆらゆらと何本も揺れていました。
さっそく実の少し下の部分で上に引っ張ると、簡単に下のサヤ?から抜けます。香りはイネ科独特の穀物の臭いなので、米食の日本人にはなじんだ香りでしょう。すぐ横の実にはクロアリが集っており、いつもの「虫が好むなら食える!」という思考になってました。先人たちはアワの原料として食用にしたそうです。
いつものようにお湯で煮沸させてみると、意外なことに煮汁がどんどん緑色になっていきます。また、摘み取ったときよりも強力な香りが湯気から漂ってきました。葉っぱも柔らかそうになったので、湯切りして切ってみると、実が手にくっつきまくります。
そして切ろうしても全然切れない。いままでで一番固く、包丁を研ぎなおしても、のこぎりのように前後に動かしながらかつ力を加えての大工仕事でした。
ようやく食べる所までたどりついたので、口に放り込むと、盛り付け写真のように、葉っぱも茎も固くぴょんぴょんと上に跳ね上がっているので、1~2回噛んでもなかなかすりつぶせない。10回以上噛んでようやく飲みこめる柔らかさになりました。味はほとんどなく、牛なら喜ぶのだろうかといえるほど、味わうというよりひたすら噛んだ記憶だけがのこります。そして実の部分だけが、口の中にのこり、味はほとんどなかったにも関わらず、後味の悪い気分でした。結局、食べた後うがいしました。
味 指 数
ほうれん草を最高値10、青汁を3とした場合の基準とし、0の場合、食べられない食材とします。
エノコログサ:1
【まとめ】
・茹で時間5分
・味のなさ、食後の口内の違和感
・食べられる量はかろうじてひと口
・醤油あってもまずい
・食感は葉っぱも茎も固い
花 言 葉
「あそび」「愛嬌の良い」
別名としてネコジャラシという名前があるので、どうやら猫の遊び道具としての意味らしいです。愛嬌の良いは見た目がふわふわしており猫毛に近い柔らかもあるのでそういう意味になったのでしょうか。